海外大学生を積極採用している企業には、業界の特性、外資系・海外拠点がある企業、ポジション採用を実施している企業など、それぞれ特徴があります。

業界の特性：

コンサルティング、商社、金融、デベロッパー、ベンチャー、海外拠点を持つ企業、職種採用を行う企業など、各業界に応じて求める資質・スキルは異なります。

記事内ではそれぞれの特性も詳しく解説していきます。

外資系・海外拠点がある企業：

多くの外資系企業や海外拠点を持つ企業は、グローバルな人材を求めており、海外大学生の経験を高く評価します。

そのため、留学した経験を選考でアピールすることで、有利になることが多くあります。

ポジション採用（職種別採用）：

外資系企業や、メーカー、金融業界などの企業は、総合職採用ではなく、ポジション採用を実施しています。

その場合、大学での専攻に関連した専門性や、語学力の高い人材を積極的に採用しています。

海外大学生が積極採用企業に就職するメリットは大きく分けて3つあります。

有利に選考に進むことができる：

元々海外大生を採用したいと考えている企業に応募する場合、企業のニーズと合致しているため、その分スムーズに選考に進める可能性は高まります。

海外留学の経験を活かしたキャリア形成ができる：

「せっかく留学したなら、その経験を活かしたい」と感じる人は多いのではないでしょうか？

海外経験を評価してくれる企業に入社することで、経験を最大限に活かせるキャリアを構築できます。

理想とするキャリアアップへの近道：

「できるだけ早く海外駐在したい」「成長スピードが速い環境がいい」「大きなプロジェクトに早くから関わりたい」等、それぞれ実現したい仕事の環境、挑戦したい仕事があると思います。

自分自身の理想のキャリアと合致している企業・業界を選び、さらに自分自身を高く評価してくれる企業を選択することで、早くから希望のプロジェクトに携われたり、成長の機会が多いといったメリットがあります。

ここからは、業界・企業別に、求められるスキル・資質の特徴と、海外大生が実際に就職した際のメリットを解説していきます。

求められるスキル・資質：ロジカルシンキング、主体性

コンサルタントはクライアントの課題解決を担当するため、ロジカルシンキングと主体性が求められます。

外資系コンサルティングファームでは英語力も業務上必要になるため、語学力はもちろんのこと、海外で自立して活動した経験が評価されます。

仕事上、プロジェクトマネジメント能力、交渉力、調整力、推進力など様々なスキルが必要かつ、仕事をしながらこれらの能力が身につくため、その分キャリアの面でも大きく成長できると言えるでしょう。

また、プロジェクトベース仕事をすることが多いため、事業会社や商社に比べて、短期間で複数のケースを体験することができます。

コンサルティング業界に興味がある方は、下記の記事もぜひ参考にしてみてください！

人気業界シリーズ vol.1 ～コンサルティング業界～

海外大生就活体験記vol.5 ～Boston Consulting Group 編～ 「日常生活で普段使うものが世界にいくつ存在するか、自分で考えて練習しました」

求められるスキル・資質：１から作り上げることに魅力を感じる、タフさ、社会経済・ビジネスへの興味

商社業界の仕事は、貿易だけでなく、事業投資や事業経営も行います。

コンサル業界と同様にロジカルさも重要ですが、新たな事業やプロジェクトを始める機会があるため、「１から作り上げることに魅力を感じる人」に向いています。

また、プロジェクトベースではなく事業ベースなので、短期よりも長期プロジェクトで、最初から最後までしっかり関わりたいという人にお勧めです。

海外駐在のチャンスもあるため、語学力や海外経験を活かして海外で活躍できるキャリアの１つです。

下記の記事もぜひ参考にしてみてくださいね！

人気業界シリーズ vol.2 ～商社業界～

海外大生就活体験記vol.1 ～総合商社編～「面接では真実よりも正解をいうセンスが大事。説得力を持たせることをとにかく意識しました」

求められるスキル・資質：誠実性、海外経験

金融業界では、総合職において海外大生採用がある場合や、海外経験の長い人向けにグローバル枠の採用が行われることがあります。

活躍の可能性は幅広く、海外駐在や海外拠点とのブリッジ役、M&Aの推進、海外の子会社立上げなど、多彩なポジションがあります。

さらに、在籍中MBAを取得するなどの福利厚生が用意されていることもあるので、ぜひチェックしてみてください。

求められるスキル・資質：周囲を巻き込む力、交渉力、調整力

デベロッパー・不動産業界が担う役割は多岐に渡ります。

ただ不動産を建てて売るということではなく、インフラ整備、再開発、海外展開などを行います。

プロジェクトの成功には多方面のステークホルダーとの協力と調整が欠かせません。

そのため、プロジェクトをスムーズに進め、関係者を効果的に調整するスキルが求められます。

海外での経験が豊富な海外大生は、異なる文化や規制に適応する能力があるため、選考に進むうえでの大きな強みとなります。

詳しくは、下記の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

人気業界シリーズ vol.3 ～デベロッパー業界～

求められるスキル・資質：主体性、挑戦心、前向き、将来起業を考えている

ベンチャー企業やスタートアップは、少数精鋭で事業を拡大していくフェーズにあるため、主体性、挑戦心がある人が求められています。

また、変化のスピードも速いため、環境適応能力や前向きなマインドも重要です。

海外大学生は、留学を経験することで、ある程度主体的に行動したり、

意思を持って海外という新たな環境に身を投じた経験がある人が多いため、そういった点で選考で評価されます。

ベンチャー企業で新卒から経験を積むことのメリットは、社員数が少ないため新卒であっても責任範囲が広いこと、経営者と近い距離で働けることなどがあります。

早い段階から大きなプロジェクトに関与できるため、成長スピードを重視している人や、将来起業を考えている人は選考を受けてみるのがおすすめです。

「ベンチャー企業に向いている人」について詳しくはこちらの記事でも解説しています。興味のある方は読んでみてください！

ベンチャーで働く魅力　ベンチャー企業に向いている人は？

求められるスキル・資質：海外経験、語学力

外資系企業や海外拠点を持つ企業では、語学力はもちろんですが、異文化への適応力や、異文化でのコミュニケーション力が求められます。

海外での経験をそのまま活かすことができるので、留学経験や海外での生活が長いという点は高く評価されるといえます。

こういった環境に就職するメリットとしては、英語や海外経験を活かした仕事に最短距離で携われることです。

海外で仕事をしたい、語学力・経験を最大限活かしたキャリアにしたいと考えている人は、ぜひ視野に入れておきましょう。

まだキャリアのイメージは湧かないけれど、グローバルな仕事に興味があるという人は、下記の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

グローバルに働きたい！どんな仕事を選べばいい？外資系企業や日系企業での海外駐在など

求められるスキル・資質：ポジションに適した専門性、意欲、スキルや経験

日本の就活においては総合職採用がメインですが、一部の企業は、職種に特化したポジション採用（職種別採用）を行っています。

例えば、メーカーのマーケティング職や広告・マーケティング系企業、金融のグローバル職、外資製薬会社のグローバルポジションなどが挙げられます。

これらの企業では、そのポジションで必要となる専門性や意欲、経験が評価されます。

そのため、大学の専攻をそのまま活かしたキャリアを目指している方はぜひチェックしてみましょう。

一方で、マーケティングなどのポジションは人気が非常に高いため、難易度は上がる傾向にあります。

ポジション採用と、総合職採用を併用するなどして、計画的に就活を進めましょう。

海外大生が就活するにはいくつか方法がありますが、その１つとして、海外大生向けのエージェントを活用するのがおすすめです。

エージェントを利用することで、通常のフローよりも短い選考フローで進むことができたりと、多くのメリットがあります。

Connect Jobは、海外大生向けの求人をメインに取り扱っているため、自分に合った求人を見つけやすいというメリットがあります。

膨大な数の企業・職種からのリサーチではなく、効率的な情報収集ができます。

海外大生を積極採用している企業は、特別選考フローとして、ES(エントリーシート)やwebテストの免除を実施することがあります。

Connect Job経由で応募すると、特別選考フローで進むことができるため、まずはConnect Jobから志望企業に応募できるか、チェックしておくのがおすすめです。

Connect Jobには、海外大生の就活に精通しているコンサルタントが在籍しています。

学年・大学のエリア問わず、いつでも無料でキャリアカウンセリングを利用できます。

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いかがでしたか？

自分のキャリアの方向性と、積極採用している企業の見極めをしていくことで、就活をより理想の形で進められるかと思います。

企業エントリー（応募）の際、企業を絞り込む際などはぜひヒントにしてみてください！