2.主なビジネス用語を解説
経営戦略関連の用語
・M&A
Mergers and Acquisitionsの略で、企業の合併・買収のことです。企業の競争力を向上させるための経営戦略の一つです。M&Aを専門的に行う企業だけでなく、戦略・総合コンサルのように、M&A支援も行いながら他の分野でも業務を行う企業もあります。
・シンクタンク
調査、研究を通じた提言や実行支援を行う企業です。 コンサルティングファームと比較し、調査領域に強く、政府系機関/非営利団体をクライアントに多く持つ傾向があります。
IT関連の用語
・フィンテック
Finance(金融)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、ITテクノロジーを活用した金融サービスのことです。インターネット上での送金・受け取りや、カードを利用したキャッシュレス決済などが含まれます。十数年前までは革新的な技術として注目を浴びていましたが、今ではもはや生活に欠かせない技術になっています。
・DX
デジタルトランスフォーメーションの略で、デジタル化によって業務プロセスや人々の生活を改革することを指します。コロナ禍以降、企業の「DX化」は大きなトレンドになっています。
・IoT
Internet of Things(モノのインターネット)、つまりモノをインターネットに接続し、モノ同士で相互に通信を行う仕組みのことです。自動運転技術やリモコンを使った家電の遠隔操作などがIoTの例として挙げられます。
ベンチャー関連の用語
・ベンチャーキャピタル(VC)
ベンチャー企業の成長可能性に期待して出資をする企業を指します。出資だけに留まらず、企業の経営課題解決のサポートも求められます。市場規模が年々拡大している、注目の業界です。
・エンジェル投資家
創業間もない企業に出資を行う個人投資家のことです。ベンチャーキャピタルが企業として出資を行うのに対し、エンジェル投資家は個人による出資を行うという違いがあります。
・メガベンチャー
ここ数年で大企業へと成長した元ベンチャー企業のことです。ベンチャー企業的なマインドが強く、若手社員でも活躍しやすい環境がある、企業としての意思決定が迅速で柔軟であるなどの特徴があります。
マーケティング関連の用語
・B2B、B2C、C2C、D2C
全てビジネスモデルを指す言葉です。
B2BはBusiness to Business、つまり企業向けの製品・サービス販売のことで、いわゆる法人営業のことを指します。
B2CはBuisiness to Consumer、つまり消費者向けの製品・サービス販売のことで、消費者の購買意欲を高めるための様々な工夫が求められます。
C2CはConsumer to Consumer、つまり消費者間の取引のことを指し、フリマアプリなどがこれに含まれます。
D2CはDirect to Consumer、つまり製品やサービスを直接消費者に提供するビジネスモデルをそれぞれ意味します。
・eコマース
eコマースとは、英語のElectric Commerceの略称で、ECと表記されることもあります。実店舗ではなく、インターネット上で商品・サービスの売買を行う取引形態のことです。ネットオークションやネット通販はこちらに該当します。扱われる商品・サービスは、製品、輸送、広告、金融、保険商品など、多岐にわたります 。