・写真

日本の企業では、エントリーに際して顔写真の提出を求められることがほとんどです。写真データのサイズや背景など、細かい指定があることも多いので、就職活動が本格化する前に用意しておくといいでしょう。

写真は「爽やかさ・清潔さ」をアピールできるものが望ましいです。例えば髪色については、地毛が黒色の方はその状態で撮影するようにしましょう。前髪も目にかからない長さだと良い印象を与えることができます。

・メール

エントリーに関する問い合わせやOB訪問などで、企業とメールでやり取りをおこなうこともありますが、メールにおけるマナーは、就職活動に留まらず社会に出てからも求められるので覚えておいて損はありません。一般的に日本以外の国では、ビジネスメールは簡潔に用件のみを記載する傾向がありますが、日本のビジネスメールは用件以外の体裁にも気を配ると良いでしょう。

※メールで質問をする場合※

お世話になっております。〇〇（所属大学など）の〇〇と申します。

～本文～

お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い致します。

署名（名前・所属・メールアドレス・電話番号など）

※メールの体裁以外にも、御社 (口頭)／貴社 (書面)のように使い分けが必要な表現もあるので注意が必要です。

・服装について

日本の就活では、黒色のリクルートスーツが一般的です。服装について企業側から特に指定がない場合は、黒のリクルートスーツを着用するようにしましょう。海外現地で黒のスーツが手に入らない場合は、落ち着いた色(濃紺色など)のスーツを選ぶようにしましょう。

※「私服可」は何を着ればいい？

面接の服装について「私服で構いません」という企業もあります。私服可の場合でも、いざ会場に行ってみたら周りがスーツだったということもありますが、企業が「私服可」を伝える意図としては、学生にリラックスして参加してほしいということがあるため、スーツでなくても基本的に問題ありません。

ただし派手な私服はなるべく避け、落ち着いた色のジャケット/シャツ＋スラックスのようなオフィスカジュアルスタイルを選択することをオススメします。

ただ、一部のエンタメ業界やデザイナー・クリエイター職の場合は「学生の個性を見る」目的で私服可とする場合が多いので、その場合は堅すぎない服装で参加するのがいいでしょう。

・時間厳守

日本企業は特に時間に厳格です。指定時間の10分前には選考会場に着くように行動しましょう。時間に遅れてしまう場合も、遅刻する旨と理由についてなるべく早く企業に連絡しましょう。

・名刺

オンライン面接が増えたため機会は減っていますが、対面面接を受ける場合、面接官から名刺を受け取る場合もあります。受け取ったらすぐにしまうのではなく、テーブルの上に置いておき、面接終了後にしまうのが望ましいです。大学時代は名刺交換の機会が少ないですが、社会人になると初対面の相手との挨拶として頻発するためこの点は就活時から押さえておきましょう。

・Web面接

オンライン面接が一般的になりましたが、ビデオ通話時の背景には気を配っていますか？ポスターや服などが映りこまないようにする、面接用のバーチャル背景を用意するなど、背景は極力シンプルなものにしておきましょう。

・インターンシップ

インターン参加者は、本選考が始まる前に座談会などの限定イベントに招待される場合があります。限定イベント参加者への早期選考案内・本選考プロセスを一部免除などの優遇措置を設ける企業も一部存在するため、安易に「本選考ではないから欠席しよう」と考えず、出来る限り参加しておくことを推奨します。

・内定承諾の期限

企業の内定承諾期限は、一般的に１〜２週間とされています。内定を辞退する場合でも、メールか電話で必ず連絡するようにし、自分の選考に時間を割いてもらっていることに対して礼儀を忘れないようにしましょう。

・内定後～入社前の期間

入社前に内定者同士の交流イベントを設ける企業が多いです。内定者だけのイベントを行うというのは、新卒一括採用を行う日本ならではでしょう。

参加必須というわけではありませんが、入社前に他の内定者や社員の方と話せる貴重な機会です。入社に向けた説明がされる可能性も高いので、なるべく参加することをおすすめします。

細かい礼儀作法を知らないことで不合格になることはありませんが、マナーを知らないことで企業に悪い印象を持たれてしまう可能性もあるので、今回ご紹介したマナーはぜひチェックしてください。大事なことは相手に誠意を持って言動・行動していくことです。