・就職活動のゴール、就活の目的は？

最終的にどのように就職活動を終えることができたら満足したと言えるでしょうか？答えは様々だと思いますが、共通しているのは自分自身が納得いくファーストキャリアを決めることだと思います。納得のいく選択をするためには、自分が志望する企業から内定を獲得しなければなりません。

・就活では初対面の人に自分の良さを伝える必要がある

内定を獲得するということは、その企業の書類選考や面接を通じて、自分のことを初めて知る人に理解してもらい、評価してもらうことが必要となります。つまり初対面の人に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらう必要があります。

1回の面接はおよそ30分～1時間と、自分のこれまでの経験や考え方を初対面の相手に理解してもらうにはとても短い時間です。短時間で自分の良さを伝えるためには自分自身が自分のことを理解したうえで、要約してわかりやすく簡潔に回答する必要があります。

自己分析の目的は大きく分けて２つあります。

①自分自身がどんな企業に就職したいか、どんなキャリアを歩みたいかを明確にする

納得のいく就職活動をするためには、本当に自分が望んでいるものを、自分自身が理解している必要があります。具体的にやりたいことが決まっていない場合も「海外で働いてみたい」「子どもが生まれても働き続けたい」「30歳までにマネージャーになりたい」などあらゆる角度から自分の働き方、働いている姿を想像してみてください。

②自分の経験や考えを短時間で正しく企業に伝える

短時間で自分のことをアピールして面接官の評価を得るには、事前準備が必要不可欠です。過去の経験、自分の将来像、その企業で何をやりたいかを整理をしておきましょう。

・step1 自分史を書き出す

まずは自分のこれまでの経験を振り返りましょう。実際に起きた出来事やその時の感情を棚卸しすることで過去の自分を再認識することができます。自分史やモチベーショングラフといったツールを使いながら振り返りをしてみましょう！

(1)幼少期、小学生、中学生、高校生、大学生と時系列に印象的な出来事を書き出す

(2)それぞれの出来事でモチベーションが上がったか？下がったか？をグラフにする

(3)細かく当時の状況や感情を思い出し、きっかけとなった事象や自分の行動を書き出す

・step2 自分のモチベーションスイッチを探す

step1で作成した自分史やモチベーショングラフの中から自分にとって大きな経験をピックアップし、それぞれの経験で何を感じたか、何に挫折したか、モチベーションが上がったかをさらに深く分析していきます。

誰しも働くのであればイキイキと仕事に取り組みたいと思うはずです。自分がどんな仕事に向いているのか、どんな仕事には向いていないのかをあらかじめ知ることができていれば、より自分に合った仕事を選択することができます。モチベーションスイッチを探すことで、自分の強みを発揮できた経験、やりがいを感じる瞬間が見えてきます。

・step3 過去・現在・未来を紐づけて考える

step1・2で振り返った過去や現在の経験と、実現したい自分の将来像や今後挑戦したいこと（未来）を照らし合わせていきましょう。過去・現在で経験したことや感じたことがクリアになってくると、就職先でどんな経験をしたいのか？どんなスキルを身につけたいのか？がより具体的になってきます。

・最終的には？

最終的には、過去～現在～未来の点が線でつながり、一貫性のある説明ができるようになっている状態が理想的です。過去・現在・未来に一貫する、いわば就活の「軸」ができると志望業界や企業もクリアになっていき、志望理由も明確になっていきます。面接を通じて終始一貫した受け答えができると、自分の考え方や人柄が相手に伝わりやすくなります。

ここまで３つのステップを紹介してきましたが実際に自己分析をしてみると、行き詰まることもあると思います。そんなときのTipsを2つご紹介します！

・第3者にアウトプットする

自分なりに分析してみることは重要ですが、第3者の意見を聞くことで自分の思いも寄らない強みや良さが分かったり、新たな気づきを得ることができます。就活をしている友人や、普段よく一緒にいる仲間に自己分析の内容を聞いてもらいフィードバックをしてもらいましょう。プロのアドバイスが欲しい場合は、Connect Jobの海外大専任コンサルタントなど、エージェントに相談するのもおすすめです。

・ストレングスファインダーやエゴグラム診断などのツールを使ってみる

ストレングスファインダーは学生だけでなく社会人もキャリア開発として使用する機会がある診断ツールです。自分のスキルや強みの活かし方について書籍や診断結果から学ぶことができます。客観的な診断ツールを使用することで、自分の強みを再認識できることもあります。心理テストのようにゲーム感覚でできるものもあるので、息抜きにも活用してみましょう。

本格的に自分のキャリアを考えるタイミングは、就職活動が最後ではなくスタートとなります。自己分析から自己理解の方法が分かると、今後自分の仕事を振り返った時に同じ方法で自分の経験やスキルを棚卸しすることができます。

自己分析は始めてみると新たな気づきがあり、意外と面白いと感じる人もいると思います。自分のキャリアは自分自身で築き上げる時代だからこそ、自分のことをしっかり理解しておきましょう。