Connect Job: まずはエリオットさんご自身のバックグラウンドを教えていただけますか？

こんにちは。エリオットです。中国出身で、現在はカナダに住んでいます。

アジアの文化では無いところに行きたかったのと、移民したいという気持ちもあってカナダへの留学を決めました。

カナダに来た時から就職するつもりで、卒業後に3年間のワークパーミットをもらい、その間に経験を積んで結果的にPR(カナダ永住権)を取得しました。

Connect Job: ワークパーミットの取得条件はどういうものですか？

ワークパーミットにはいろいろな種類がありますが、私が取得したのは「Post-Graduation Work Permit」です。

留学生が2年以上のプログラムを修了すると、3年間のワークパーミットがもらえるシステムです。

Connect Job: Post-Graduation Work Permitから永住権に切り替えた際は、どういった手続きをしたのですか？

最近カナダの移民局がルールをいろいろ変更をしていますが、私が仕事をしていた2021年の条件では、カナダで最低1年の就労経験が必要でした。

職種も重要で、私はその条件を満たしてPRを取得しました。当時はコロナ禍の特別なプログラムで、PRが取りやすくなっていたのにも助けられました。

Connect Job: エリオットさんの就職活動について教えてください。カナダでの就職のために特に大事だったことはありますか？

カナダの就職市場は競争が激しいです。

私はデータ関係の仕事を目指して、大学で研究補助員やボランティアをして経験を積みました。日本と異なり、経験が重視されるのでとにかく様々な経験を積むことを意識していましたね。

キャリアフェアにも参加して、履歴書をいろんな会社に提出しました。

Connect Job: データ関係の仕事を目指すために、具体的にどのような活動をしていましたか？

大学4年生で統計学のマイナー（副専攻）を取得し、データ関係の仕事を目指しました。

研究室でボランティアをして、ワークスタディプログラムにも参加しました。ハッカソン（ソフトウェア関連プロジェクトのイベント）などにも参加して経験を積みました。

Connect Job: 学業で専門性を高めながら、学外での活動にも複数参加していたんですね。経験重視のカナダでは新卒やポテンシャル採用という概念がないと伺ったのですが本当ですか？

その通りです。カナダでは新卒という概念があまりなく、ジョブフェアには誰でも参加できます。

仕事経験のない大学生にとって就職活動は厳しい戦いになります。そのために、ボランティアやCo-opでの経験がとても重要になってきます。

Connect Job: 海外では有給インターンが主流というイメージがありますが、ボランティアで経験を積む場合もあるんですね！

Connect Job: エリオットさんは転職も経験されているんですよね。カナダの転職についても、少し教えていただけますか？

転職活動では、履歴書をもう一度書いて、いろんなところに申し込む感じです。面接もあります。

私の場合、新卒だったころと比べると経験があり分やりやすかったですが、カナダの就活市場が厳しいということもあり、簡単に仕事が見つかるわけではありません。

Connect Job: Co-op（コープ）とはどういうものですか？

Co-opとは、大学に認定された学生の仕事経験のことを指します。

大学がその機会を用意することが多いですが、学生自身が直接企業からCo-opの機会をもらい、後に大学からCo-opとして認定を貰えることもあります。

1年間フルタイムでCo-opプログラムの下で働くと、卒業時に認定証がもらえます。

Connect Job: エリオットさんはCo-opをされましたか？

自分自身は、大学4年生時にデータアナリティクスをマイナーとして取り始めたので、Co-opをやることができませんでした。

※学部により、一定以上の単位を取得しているとCo-opへの参加が認められない

本当はCo-opをしたかったですが、学業や他の活動で忙しく参加ができなかったのが残念です。

Connect Job: Co-opの経験をしておくことのメリットはなんでしょうか？

新卒の就職活動で大きく役立ちます。

Co-op先で成果を上げれば、そのまま卒業後に同じ企業に雇用される事も少なくありません。また、将来同じ企業に勤めない場合でも、Co-opで仕事を経験したという事実は、ポテンシャル採用のないカナダでの就職活動において大きな武器になります。

現在は企業の採用担当として学生を評価する機会がありますが、実際私が面接を担当する時も、Co-opで正社員と同じフルタイムワークの経験があるという事実は、かなり大きな長所として評価しています。

Connect Job: なるほど、就活により直結するインターンシップといったイメージですね。

Connect Job: エリオットさんは永住権を取得し今もカナダで働いてるんですよね。今の仕事について詳しく教えていただけますか？

現在は、人事部のデータを分析してレポートを作成する仕事をしています。データを処理・分析して可視化し、マネージャーに提供しています。

かつてやりたかったデータ関係の仕事に就くことができています。

Connect Job: カナダでは、一般的に労働時間や勤務形態はどのような形式ですか？

労働時間は、週30〜40時間が一般的で、月曜日から金曜日まで仕事をしています。

フレキシブルな部分も多くあり、私は毎日通常の1時間多く働く代わりに、2週に1回、金曜日を完全休暇にしていました。

Connect Job: カナダでの就職するメリットとデメリットはなんでしょうか？

メリットは残業が少なく、ワークライフバランスが良いことです。政府系の仕事は特にワークライフバランスが良いです。

デメリットは税金が高いことです。手取りが少なく感じます。

Connect Job: それぞれの国で、メリットデメリットがありますね。自分自身が重視することに応じて就職先を検討していけるといいですね！
本日は貴重なお話をありがとうございました。カナダでのご活躍を応援しています！

ありがとうございました。

いかがでしたか？海外留学する上で現地で就職するか、帰国するか迷う方は多数いらっしゃいます。

海外大学での経験を活かして日本の人気企業で働く海外大生も多く、すぐに就職先を決めることは難しいです。一度両方で内定を獲得することを考える方も多いです。

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